2008年07月17日

空売りすんな

こないだ中国株で、売り方規制というのがあって大笑いだったんだが、株で、売り方だけを規制して株価を維持しようというのは、そら、失敗するに決まってるわけだ。

「売ると下がるから、おまえら、絶対に売るなよ!」と念を押されれば、誰だって売りたくなるに決まってる。そんな事は常識というまでもないような話なんだが、それでも売り方を規制したくなるあたり、アメリカの苦境を見事にあらわしているわけだ。まぁ、ひとことで言うなら
これはもうだめかもわからんね。という事です。


☆空売り規制強化へ 米SEC金融株急落に緊急命令

米証券取引委員会は15日、金融株を対象にした空売り規制を一時的に強化する 緊急命令を発表した。米政府系住宅金融2社や大手金融機関の株価急落が続いており、SECは規制強化で相場操縦や不当な取引の監視を強め、パニック売りなど市場の混乱を防ぐ。
30日間の暫定措置で、対象は連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)と連邦住宅貸付け抵当公社(フレディマック)のほか、シティグループ、メリルリンチ、リーマン・ブラザーズなど大手金融19銘柄。ニューヨーク証券取引所に上場するみずほフィナンシャル・グループも含まれている。


空売り禁止令じゃなくて
「貸株の裏付けのない空売りを禁止」、つまり当たり前のことをやれというだけの話
今までいかに金融資本が好き放題やってたかということだな


この規制は、一般の投資家は対象ではありません。大手の悪徳機関投資家であるリーマン、JPモーガン、メリル、ヘッジファンドなどが対象です。

通常、空売りを掛ける場合、ブローカーから株を借りて売りを掛けます。その後、買い戻してから、ブローカーへ借りた株を返して取引が終了です。その差額分が利益(損失)となります。

ところが、大手機関投資家は、売りを掛ける株も所有せずに、或いは、他の機関投資家から借りることもせずに売りを掛けるのです。これを“Naked Short Selling”と言い、資本体力がある大手機関投資家のみができる技です。

違法なのですが、証明することが難しいため今まで野放しにされてきました。この手法で、有望な多くの企業が、乗っ取られたり、破産に追い込まれたり、資金の大半を奪われてきたわけです。大手機関投資家と結託すれば、競合を潰すのにも有効な手段でしょう。

前にも言いましたが、欧米人(特に上層階級)は、自分らが追い込まれると、ルールを変更してきます。オリンピックが良い例ですね。フリディーやファニーが破産状態であることは、昨年から分かってましたので、かなりの売りが掛けられていたわけです。それで、都合が悪くなったので、さあ、ルール変更だと言うことでしょう。

別の例として、ゴールドの価格が、1980年代より遥かに上げているのにも関わらず、金銀鉱株は、未だにその水準の1/4にも達していません。これは、規制の無いヘッジファンドによる違法な空売りが原因だからです。小生もかなり泣く思いをしました。クラスアクション(集団訴訟)が出て来れば、絶対参加します。
posted by 伊藤園 at 12:03| Comment(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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